枕は通気性に注目!素材の種類を比較して睡眠の質を高める枕の見つけ方
「枕難民」
一昔前は何それ?と言われていましたが、最近ではよく耳にします。
それだけ自分に合う枕やいい枕が見つけられなくて困っている方が多いようです。
今回は皆さんにとっていい枕を見つけるポイントを紹介したいと思います。
- 枕を何度も買い換えている
- 朝起きると首や方が疲れている
- 朝すっきり起きられない
こんなお悩みをお持ちの方におすすめですので、是非お読みください。
枕は睡眠に必要不可欠なアイテム
枕難民の一部では合う枕が見つからず、枕を使用しないで寝ているそうです。
枕がなくてもぐっすり眠れるならそれでよし!
と言いたいところですが枕なし睡眠は以下のようなデメリットがあります。
・寝返りが打ちにくい
・肩こりや首の痛み
・眠りが浅くなる
・いびきがひどくなる
・顔がむくみみやすくなる
上記の原因はまた別の機会にお話しするとして、枕がないことは睡眠の質の低下につながります。
睡眠の質に大きな影響を与える枕は必要不可欠なアイテムです。
そんな必要不可欠な枕ですが近年枕市場の拡大により、たくさんの枕が販売されています。
たくさんある枕の違いは大きく分けると、中材と形です。
特に枕の素材は種類が多いので何を選んだらいいか分からなくなってしまうと思います。
素材の違いを比較してみて良さそうな中材を使った枕を探すと数多くある中から選択肢を絞ることができます。
枕の素材による違い(各素材ごとの特徴)
パイプ
ストローを切ったような形をしています。
中が空洞になっているので、通気性が高いです。
素材が水に強いため、枕を丸洗いすることができます。
いつでも清潔が保ちたい方におすすめの素材です。
しかし、化学繊維でできているパイプはゴツゴツしていることや素材同士があたってシャリシャリと耳障りな音がします。
ワタ(木綿)
枕やクッションの定番素材。ふわっとした柔らかさが特徴で柔らかめの枕に使われることが多いです。
クッションを想像していただくと分かりやすいですが、使用していくうちに弾力性が失われ、ボリュームダウンします。また、ホコリがたまり安いのも特徴の一つです。
水洗いできないものが多いので、天日干しでのお手入れがおすすめです。
そば殻
そばの実の殻を乾燥させた素材。一つ一つは軽いですが、中材として使用するとズッシリと重量感があります。
そば殻は通気性がいいので、熱がこもらないことです。
一年を通して快適に使用することが可能です。
しかしながら、そば殻は洗うことができず枕カバーを洗うことしかできません。
また、パイプと同じで、ジャリジャリと音がします。
ウール(球状)
ウールはワタが粒状になっている素材です。放湿性が高く湿気を空気中に蒸発する機能に優れています。
また、ウールは空気をたっぷり含んでいるので保温性にも優れています。
100%ウールは天然繊維なので静電気を帯びにくい、ホコリや花粉、ハウスダストが吸着しにくいことも特徴の一つです。
ウール材を使った枕を選ぶ際には注意が必要です。ウール100%でないと上記のような効果を発揮しません。
ウールはデリケートな素材のため家庭での洗濯ができません。
ドライクリーニングなら可能です。
低反発(ウレタン)
低反発枕はウレタンという素材を使用しています。体圧を分散し、体にかかる負荷を均一にできることが特徴です。
ゆっくり沈み込み、ゆっくり元に戻ります。
低反発ウレタンは首や肩にフィットしやすいですが、沈み込み過ぎてしまう恐れもあります。ちょうど良い高さでとどまることができないのが難点です。
また、通気性が悪く丸洗いできません。
高反発(ウレタン)
反発力が高く、枕を押すとすぐに跳ね返ります。ゆっくり沈み込む低反発とは異なり、適度な固さがあるため、首や肩の過剰な沈み込みを防ぐことが可能です。
形状が崩れにくいので、形崩れしにくいです。
低反発と同じように、ウレタンなので通気性が悪く、丸洗いができません。
羽根(フェザー)
羽根の膨らみで保温性がある素材です。基本的な特徴はポリエステルわたと似ています。天然素材なので羽根軸が生地を突き破って出てくることもあります。
ふわっと柔らかい素材ですが人によってはゴワゴワと感じるでしょう。
天然素材なので、洗濯することができません。
ヒノキチップ
ヒノキチップはヒノキの香りがリラックス効果をもたらします。不眠解消や安眠のサポートする効果がありますが、逆に香りが強いのが難点です。
中材がチップ状なので、そこそこ硬めの枕です。
素材そのものが吸湿性があり爽やかに眠ることができます。
当たり前ですが、ヒノキアレルギーの方は使うことができません。また、木材なので中材を丸洗いすることができません。
ストロネパイプ
パイプのデメリットをカバーしたストロネパイプ。
往来のパイプはゴツゴツした感触や、シャリシャリと耳障りな音があるイメージでした。
ストロネパイプはへたりにくい柔らかさがあるので耳障りな音がしません。
ふわっとしたソフトな感触のある素材です。
素材が当たる音がせず、丸洗いができて清潔に保ちたい方におすすめです。
ストロネパイプはソフトな素材のため、長年使用するとへたります。
中材が※へたってきたら交換が必要です。
※へたりの目安:枕全体が低くなった感じがした時
枕の素材を選ぶポイント
まくらの選び方」にて紹介しているように、満足のいく枕に出会えない方へ、正しい枕の選び方は以下のポイントを満たしていることがポイントです。
安眠できる枕の条件
洗えること(本体・カバー全て)
頭部は汗をかきやすい。菌の温床となりやすいため、枕本体を丸洗いできることは衛生面としての最低条件。
通気性があること(本体・カバー全て)
熱がこもり、蒸れてしまうことに不快を感じる。不快感があっては快眠などもってのほか。汚れなどの衛生面でも蒸れることはよくない。
左右に寝返りをしてもずれない大きさ
コンパクトサイズの枕だと、寝返りをした際にずれてしまう。
枕から頭が落ちてしまうと、首や肩を痛めることもあるのである程度の大きさは必要。
カタチ(形状)
あおむけ寝、横向き寝、うつ伏せ寝など様々な寝姿勢を保てるカタチ。
高さ調整ができること(カタチを作り出すための調整)
様々な寝姿勢を支えるため、高さ部分の調整ができること。
高さを保てる中材であること(カタチを作り出すための中材の物性)
高さを保つために、中材に絶妙な流動性があることが重要。
中材が小分けにできることにより形の保持が可能。
このように安眠できる枕の条件をもとにどんな中材を選んだらいいか分かりましたか?
それは通気性が良く、清潔を保てることです。
先ほど紹介した中で、通気性のいい素材は以下となります 。
- パイプ
- ストロネパイプ
- そば殻
- ヒノキチップ
この中でも洗濯ができ、総合的に優れている素材はストロネパイプです。
通気性が良い、洗濯ができる素材はストロネパイプ
ストロネパイプとは
ストロネパイプは枕の中素材として、ソフト感と支持性を兼ね備えているものが最適とされています。
しかし従来のパイプ素材は、頭を乗せた時に感じるゴツゴツ感やシャリシャリ音が気になり評価は今一つとされていました。これがパイプ素材を安物と位置づけた要因であったようです。
ストロネパイプは従来のパイプ素材とは違い、素材原料を吟味し硬度や流動性を調整したことで、
ゴツゴツ感やシャリシャリ音がなくソフト感と支持性を持たせることができるようになりました。
ストロネパイプを使っている枕は?
ストロネパイプを使っている枕はドクターエルが開発したNelgu(ねるぐ)に使用されています。
ねるぐ独自の馬蹄型のパット(仕切り)にほどよく流動性のあるストロネパイプを使用することで、往来のパイプの欠点であるゴツゴツとした感触や耳障りな音を解消しています。
開発するまでに2年もの月日をかけたストロネパイプ材の枕をぜひお試ししてみてください。
公開日:2020年3月24日
船戸川 宏行
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