その肩こり、実は枕が原因だった?正しい枕の選び方とは
『朝起きると肩こりがひどい』
『寝ているのに疲れが取れない』
『朝から体が疲れている』
『肩こり解消グッズやストレッチをしても一時的』
このようなお悩みを抱えてはいませんか?
現代病ともいわれる肩こり。実はお使いの枕が肩こりに大きく関わっていることはご存知でしたか?
当社でも肩こりに悩まれている方からのご相談がよせられます。
そのようなたくさんのご相談から長年の研究を踏まえた上で、今回は、合わない枕が肩こりを引き起こす原因と正しい枕の選び方をご紹介します。
なぜ、枕が原因で肩こりが起こる?
枕が原因で肩こりがおこるのは、合わない枕を使用していることです。
就寝中に首や頭を支える大切な役割を果たすのが枕です。
しかし、大切な役割を果たすはずの枕が首を圧迫している、またしっかり頭や首部を支えられていなかったらどうでしょうか?
上記画像をご覧ください。首の筋肉である僧帽筋と肩甲拳筋の筋肉です。これらの筋肉は、首を動かしたり、頭の重さを支える重要な働きを持っています。
そしてこの二つの筋肉は、首だけでなく、肩や背中までつながっていることがわかります。
そのため、これらの筋肉が疲労や血行不良などを起こすことで、首周りだけでなく、肩や背中まで引きつられて凝り固まってしまうのです。
では次に、どのような枕が肩こりの原因になってしまうのか、下記で解説します。
こんな枕を使っている人は要注意!?
柔らかすぎる
一見、柔らかいと気持ちいいものだと思われがちですが、重力がかかると潰れてしまいます。
つまり、頭を乗せた際に、首と頭を包み込むことはできても支えることができないのです。
そのため首に負担がかかっている状態で寝ていることになるので、起床時に肩こりを感じる原因になる場合があります。
サイズが小さい
私たち人間は、睡眠中に何度も寝返りを打つことで身体全体の血行を良くし、筋肉の疲労を回復させています。
小さい枕を使うことで、寝返りをする際に枕から落ちないように本能的に行動するため、眠りが妨げられてしまいます。
サイズが小さいため睡眠時に枕の位置がずれてしまいます。
それにより首に負担がかかり、肩こりを引き起こす原因になっているのです。
朝起きたときに枕の位置がずれていたりする方は、枕の大きさが合っていない可能性があるので注意が必要です。
高さが合わない
頭の高さが、『しっくりこない』『違和感』こういった感覚はありませんか?
それは、自分の身体の高さに合っていないからです。
枕が低すぎたり高すぎたりすると、寝たときに首周りの筋肉が圧迫されてしまい、常に緊張した状態になってしまいます。
このように、合わない枕を無理して使い続けていると、慢性的な肩こりの原因にもつながります。
“寝返り”が肩こり解消のためのカギ
肩こりを解消するためには、寝返りがカギとなります。
寝返りは、昼間虐げられた身体の骨組みやそれらを取り巻く筋肉をゆるめ、元の正しい姿に戻そうとする働き、と考えられています。
[足利工業大学睡眠科学センター元教授 小林敏孝]
寝返りには、歪んだ骨格の矯正、血行の改善などの効果があり睡眠中に肩こりや首こりをほぐしてくれる効果が期待できます。
つまり、自分に合う正しい枕を使えば、しっかり寝返りを打つことができるので、肩こりを引き起こさないだけでなく、肩甲骨のストレッチ効果も得られるのです。
日中に溜まった肩周りの筋肉の疲労がほぐされることで、次の日に身体が軽く感じるので、結果スッキリ起きられることにつながります。
では、寝返りの重要性を踏まえた上で、正しい枕の選び方について解説していきます。
失敗しない!正しい枕の選び方
寝返りがしっかりできる横幅がある
頭がはみ出ない大きさが必要です。
大体横幅60cm~75cmが必要でしょう。
どんな寝姿勢でも頭と首を支えてくれる形状
同じ場所で寝返りすることは首を痛める原因になります。
仰向けで寝るときと、横向き、うつ伏せで寝るときの頭や首の高さがそれぞれ違うように、どのような寝姿勢でも頭や首を守ってくれる異なる高さを持つ形状良いでしょう。
高さ調整ができる
人それぞれ身長や肩幅等違うように、適している高さも異なります。
そして、ご自宅の敷布団やマットレスの沈み込みによっても、感じる枕の高さは変わってきます。
そのため、高さの調整が出来ることは不可欠です。
通気性がある
就寝中の頭部のムレを防ぐためにも、生地、中素材ともに通気性の良いものを選びましょう。
様々な枕の素材がありますが、特にパイプ素材は、通気性に優れております。
洗える(衛生面)
就寝中にかく汗は一日に約コップ一杯分と言われており、たとえカバーを使用していても枕本体へと染み込んでいます。長く使い続けるためにも、本体をそのまま洗うことができるものがよいでしょう。
まとめ
肩こりでお悩みでしたら
・柔らかすぎる
・サイズが小さい
・高さが合わない
ではなく
・寝返りができる大きさ
・どんな寝姿勢でも頭と首を支えてくれる
・高さの調整ができる
・通気性がある
・洗濯できる
これらの条件を参考に枕を選ぶことがオススメ。
いかがでしたか?
今回は、合わない枕が肩こりを引き起こすメカニズムと正しい枕の選び方をご紹介しました。
肩こりはそのままにせず、自分に合った正しい枕を使い、よりよい睡眠をとって素敵な毎日が送れるよう、積極的に改善していきましょう。
公開日:2017年2月24日 更新日:2020年1月31日
船戸川 宏行
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